電脳文字対話 14(新型コロナウイルスについて)
彼 : 新型コロナウイルスが猛威を振るっているみたいだね。日本政府の対応はどうなの? いろいろと批判もされてるみたいだけど。
私 : まず、ザルすぎる「水際対策」が問題となっているね。チャーター便で帰ってきた武漢の帰国者を一部自宅へ帰したり、春節時に武漢からの外国人の入国を制限しなかったりしたからね。
彼 : いま考えると、本当に危機感がなさすぎたね。その点、アメリカは2月2日から中国からの入国を禁止していて徹底してるよね。
私 : あと、日本は検査の基準に「武漢縛り」を採用したから、感染者の発見と把握に関して後手後手にまわることになってしまったね。
彼 : クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号に対する対応ついてはどう思う?
私 : 1月25日に香港で下船した男性に陽性反応が出たことが、2月1日時点で分かっていたにも関わらず、乗客乗員約3,700名を適切なケアを欠いた状態で長期間船内に閉じ込めてしまったことは批判されても仕方ないだろうね。
彼 : 一部のアメリカのメディアは「第2の震源地を作った」と批判していたね。
私 : もちろん日本へ感染者を入れないという面では良かったんだけれども、乗客乗員の不安のケアが不十分だった上に、停泊中に感染者がどんどん増えるなど、水際作戦としては雑な面が目立ってしまった感が否めないね。
彼 : どうすれば良かったんだい?
私 : やはり出来るだけ早く全乗客全乗員の検査を行って、その結果陽性の人と陰性の人を分けて感染の拡大を防ぐと同時に、速やかにそれぞれの人びとに対して別個の対応を図るべきだったと思うよ。また、渡航に伴う感染症に詳しいある専門家は、「症状のない人は検査せずに全員下船させ、2週間の自宅待機を頼むのが一番良かった」と言っている(神奈川新聞2020年2月18日)。
彼 : アメリカなんか業を煮やしてチャーター便を送ってきたもんね。
私 : 328人がチャーター便でアメリカに帰国したらしいね。いま現在、中国を除いた世界の感染者数は897人で、そのうち日本の感染者数は523人。日本の感染者数のうち、ダイヤモンド・プリンセス号内の感染者が454人という状態だからね。
彼 : 約半数があの船のなかにいるのか。やはりもっと速やかに全員検査をするべきだったね。
私 : やっときのう、乗客乗員全員の検体採取が終了して、検査の結果を見て、今日以降順次離船が開始されるらしい。
彼 : ところで日本政府は17日の会議で国内の状況は「発生早期」としたらしいけど、どうなの?
私 : ぼくは「感染拡大期」ではないかと勝手に思ってるけどね。
彼 : 感染の仕方については、「飛沫感染(ひまつかんせん)」「接触感染(せっしょくかんせん)」「糞口感染(ふんこうかんせん)」の3種類だそうだね。
私 : そうだね。ただ気になる事例がひとつあって、クルーズ船の中で厚労省と乗客乗員との間の連絡業務を行っていた厚労省職員がマスクと手袋を装着していて濃厚接触もなかったにも関わらず感染してしまったという例だね(16日判明)。これなどは「空気感染」を疑いたくなる例かもね。
彼 : それは「空気感染」を疑っちゃうよね?
私 : まあ、おそらくそれはないと思うけどね。ただ、もしもクルーズ船に入るならば、出来うるならば医療従事者のようにキャップ、フェースガード、マスク、手袋、ガウン装着で万全を期したいところだよね。
彼 : 14日間という健康観察期間についてはどう思う?
私 : これも疑ってかかった方がいいかもね。1月18日に東京の屋形船で新年会に参加していた運転手の一人は、2月15日に陽性反応が出ている。しかもこの運転手は30日間無症状だという。
彼 : ということはすでに「市中感染」を疑ってかかった方がいいのかな? 無症状ということは普通に仕事しているということだろう?
私 : そうだね、すでに街中も安全とは言えなくなっているのかもしれない。2月13日に感染が判明した千葉の20代男性などは、2日に発熱したあと、4日と7日に千葉から東京に電車で通勤したらしいからね。
彼 : 厚労省は「不要不急の集まりは避けて」とか「風邪の症状が出たら学校・会社は休んで」と言ってるみたいだけど。
私 : ずいぶん雑な対応だと思うよ。今回の新型肺炎の感染者については、労働安全衛生法第68条(つまり、厚労省が定める疾病に労働者が感染した場合、事業者が就業を禁止させなければならないことを定めた法律)は適用されないらしいからね。ようするに、休業保証は基本的にないということだよ。
彼 : それでか、SNSを見ると、「新型コロナウイルスに罹っても会社に行く! 」っていう人がけっこういたんだよ。日本人は上が止めないかぎり出社するだろうよ。
私 : そりゃ、悪循環の連鎖になりかねないね。奇しくも17日、東京五輪・パラリンピック大会組織委員会は、大会モットーを「 United by Emotion 」( 感動で私たちは一つになる )と決めたみたいだけど。
彼 : このままじゃ「不安で私たちは一つになる」ってか? それだけは勘弁願いたい。
(2020年2月18日記す 2026年4月12日再掲)
私 : まず、ザルすぎる「水際対策」が問題となっているね。チャーター便で帰ってきた武漢の帰国者を一部自宅へ帰したり、春節時に武漢からの外国人の入国を制限しなかったりしたからね。
彼 : いま考えると、本当に危機感がなさすぎたね。その点、アメリカは2月2日から中国からの入国を禁止していて徹底してるよね。
私 : あと、日本は検査の基準に「武漢縛り」を採用したから、感染者の発見と把握に関して後手後手にまわることになってしまったね。
彼 : クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号に対する対応ついてはどう思う?
私 : 1月25日に香港で下船した男性に陽性反応が出たことが、2月1日時点で分かっていたにも関わらず、乗客乗員約3,700名を適切なケアを欠いた状態で長期間船内に閉じ込めてしまったことは批判されても仕方ないだろうね。
彼 : 一部のアメリカのメディアは「第2の震源地を作った」と批判していたね。
私 : もちろん日本へ感染者を入れないという面では良かったんだけれども、乗客乗員の不安のケアが不十分だった上に、停泊中に感染者がどんどん増えるなど、水際作戦としては雑な面が目立ってしまった感が否めないね。
彼 : どうすれば良かったんだい?
私 : やはり出来るだけ早く全乗客全乗員の検査を行って、その結果陽性の人と陰性の人を分けて感染の拡大を防ぐと同時に、速やかにそれぞれの人びとに対して別個の対応を図るべきだったと思うよ。また、渡航に伴う感染症に詳しいある専門家は、「症状のない人は検査せずに全員下船させ、2週間の自宅待機を頼むのが一番良かった」と言っている(神奈川新聞2020年2月18日)。
彼 : アメリカなんか業を煮やしてチャーター便を送ってきたもんね。
私 : 328人がチャーター便でアメリカに帰国したらしいね。いま現在、中国を除いた世界の感染者数は897人で、そのうち日本の感染者数は523人。日本の感染者数のうち、ダイヤモンド・プリンセス号内の感染者が454人という状態だからね。
彼 : 約半数があの船のなかにいるのか。やはりもっと速やかに全員検査をするべきだったね。
私 : やっときのう、乗客乗員全員の検体採取が終了して、検査の結果を見て、今日以降順次離船が開始されるらしい。
彼 : ところで日本政府は17日の会議で国内の状況は「発生早期」としたらしいけど、どうなの?
私 : ぼくは「感染拡大期」ではないかと勝手に思ってるけどね。
彼 : 感染の仕方については、「飛沫感染(ひまつかんせん)」「接触感染(せっしょくかんせん)」「糞口感染(ふんこうかんせん)」の3種類だそうだね。
私 : そうだね。ただ気になる事例がひとつあって、クルーズ船の中で厚労省と乗客乗員との間の連絡業務を行っていた厚労省職員がマスクと手袋を装着していて濃厚接触もなかったにも関わらず感染してしまったという例だね(16日判明)。これなどは「空気感染」を疑いたくなる例かもね。
彼 : それは「空気感染」を疑っちゃうよね?
私 : まあ、おそらくそれはないと思うけどね。ただ、もしもクルーズ船に入るならば、出来うるならば医療従事者のようにキャップ、フェースガード、マスク、手袋、ガウン装着で万全を期したいところだよね。
彼 : 14日間という健康観察期間についてはどう思う?
私 : これも疑ってかかった方がいいかもね。1月18日に東京の屋形船で新年会に参加していた運転手の一人は、2月15日に陽性反応が出ている。しかもこの運転手は30日間無症状だという。
彼 : ということはすでに「市中感染」を疑ってかかった方がいいのかな? 無症状ということは普通に仕事しているということだろう?
私 : そうだね、すでに街中も安全とは言えなくなっているのかもしれない。2月13日に感染が判明した千葉の20代男性などは、2日に発熱したあと、4日と7日に千葉から東京に電車で通勤したらしいからね。
彼 : 厚労省は「不要不急の集まりは避けて」とか「風邪の症状が出たら学校・会社は休んで」と言ってるみたいだけど。
私 : ずいぶん雑な対応だと思うよ。今回の新型肺炎の感染者については、労働安全衛生法第68条(つまり、厚労省が定める疾病に労働者が感染した場合、事業者が就業を禁止させなければならないことを定めた法律)は適用されないらしいからね。ようするに、休業保証は基本的にないということだよ。
彼 : それでか、SNSを見ると、「新型コロナウイルスに罹っても会社に行く! 」っていう人がけっこういたんだよ。日本人は上が止めないかぎり出社するだろうよ。
私 : そりゃ、悪循環の連鎖になりかねないね。奇しくも17日、東京五輪・パラリンピック大会組織委員会は、大会モットーを「 United by Emotion 」( 感動で私たちは一つになる )と決めたみたいだけど。
彼 : このままじゃ「不安で私たちは一つになる」ってか? それだけは勘弁願いたい。
(2020年2月18日記す 2026年4月12日再掲)