電脳文字対話 15(消費税増税という失政)
彼 : きのう、新型コロナウイルスの感染者が出てから初めて、安倍首相が記者会見を開いたね。
私 : でもあの内容ではあまり意味がないね。政府は2月25日に新型コロナウイルス対策の基本方針を発表したけれど、具体的な財政措置については説明がなかったので、昨日はその点についてや、検査体制の充実についての詳細な話が聞けるのかと期待してたんだけど、何も聞けなかったね。
彼 : しかも質問はあいも変わらず「事前通告」方式で予定調和のやり取りしかされておらず、最後は記者の質問を遮って逃げるように会見を打ち切った。
私 : 山本太郎が代表を務めるれいわ新選組は、2月26日に、国会の「休会」と、休会前に新型コロナウイルス対策に係る大規模な(兆円規模の!)緊急補正予算の成立を求める申し入れを行っている。つまり、2019年度の補正予算はすでに編成されてしまっており、現在審議中の予算案は4月1日以降のものであるから、今のこの緊急事態に対応する必要な予算を2019年度の第二次補正予算として緊急編成するべきだ、というものだね。その上、例のクルーズ船対応をした政府関係者が普通に国会や役所に出入りしているという例によってザル対応が改まってない状況だから、政治家に感染者が出る前に休会にするべきだと、いう要望だね。
彼 : こんな非常時に国会を休会にして大丈夫なのか?
私 : いや、国会内で感染者が発生してしまったらそれこそパニックになるだろう。しかも国会が休会することによって、その他の企業なども休業しやすくなるだろうし、とにかく今は感染の爆発的な拡大の防止に務めるべき時期だということだよね。とにかく今はみんな休んで下さい、政府はそのために財政出動をしますよ、という物質面精神面両面をケアした政策提案だね。休会中も緊急時には本会議を開くことは出来るし、今この時期に休会することによって、来年度予算案を次の参議院でじっくり審議することが可能となるのだから、れいわ新選組の提案は理に適(かな)っているよ。
彼 : 参議院で審議が可能になるってどういうこと?
私 : 衆議院で予算案が可決したあと、参議院は30日以内に議決しなければならないという縛りがある。衆議院で予算案を通してしまったあとにコロナ対策をしていたら、あっという間に30日経ってしまい、参議院で議論しなければならないさまざまな議案が議論されなくなってしまう可能性があるということだよ。
彼 : なるほど。
私 : れいわ新選組は、さらに休会が解けたあと、3月中に「暫定予算」を組み可決させ、本予算の可決は4月をまたぐことを容認してほしいと要求している。
彼 : まあ緊急時だからそれくらいのことしていいのかもね。とにかくちゃんと休業補償しないと、日本人はなかなか休めないというのが実情だからね。
私 : あと、この際だから、テレワークの拡充も同時に推進して行くべきだよね。また、2月27日に安倍首相が要請した小中高校を3月2日から臨時休校にする件の中に保育所が含まれていないのは、親の休業補償を打ち出す気がないからと捉えられても仕方がないよね。山本太郎がツイッター(現X)で指摘していたね。
彼 : ところで去年の消費増税の影響が指数として出たみたいだね。
私 : ああ、三橋貴明氏の『「新」経世済民新聞』によると、2019年の10月11月の景気動向指数は、先行指数も一致指数も両方とも落ち込んだらしい。しかも景気動向の方向性を示す指数である「一致DI ( diffusion indexes)」は、9つの経済指標すべてで改善がゼロ。三橋氏によると、すべてで改善がゼロということは、これまで次の5回しかなかったとのこと。
①91年のバブル崩壊期
②97年の増税時(デフレ突入期)
③2001年の小泉政権による緊縮財政時
④2008年のリーマンショック時
⑤2011年の東日本大震災時
そして今回の消費増税ということだね。
彼 : たった2%の増税でこんなことになってしまうのか? すごいな。
私 : 三橋氏によると、景気の下降局面で増税してしまったことが大きく影響してしまったのかもしれないとのこと。
彼 : まあでも、これで安倍首相や日銀の黒田総裁がよく言う「景気は緩やかに拡大している」という発言がまったくのウソだったことが証明されたね。
私 : また、2019年10-12月期の実質GDP成長率は、対前期比でマイナス1.6%、年率換算でマイナス6.3%だったということが明らかになった(3月9日、内閣府は実はマイナス7.1%だったと下方修正)!
彼 : 新型コロナウイルスの影響の前だから、明らかに消費税増税の影響だよね。
私 : しかも中身が深刻で、個人消費(民間最終消費支出)、住宅投資(民間住宅)、設備投資(民間企業設備)のいづれもが、年率換算で二桁減となっている(三橋貴明『数字から分かるアベショック(前半)』)。
つまり、民間の需要が壊滅的な状況になっているということだよ。
彼: 2014年の時と同じように、消費増税が日本経済に大打撃を与えたってわけか。
私 : 新型コロナウイルス感染症による経済的損失がこれから想定されるだけに、今のうちに去年の消費税増税が明らかな失政だったことをしっかり確認しておくことは重要だよね。
彼 : そういえば、きみは子どもがいたよね。やっぱり、休校かい?
私 : 3月2日から春休みまでね。残念なのは、娘は小学6年生なんだけど、卒業式も親無しで行うことになったことだよ。幼稚園を出たばかりの幼い頃から6年間お世話になった学校だからね、息子は中学卒業だけど中学の卒業式は親が出なくてもいいけど、小学校はやっぱり出たいよね。
彼 : そんなことになるなんて、やはり今、「みぞうゆう」の事態が進行してるんだと改めて思うよね。
私 : 今ごろそんな「腐臭(ふしゅう)」のするギャグを披露してどうする。まあたしかに、感染が世界の五大陸すべてに広がっている今、ぼくらが「戦争」並みの非常な事態に直面していることは間違いないね。
(2020年3月1日記す 2026年4月12日更新、再掲)
私 : でもあの内容ではあまり意味がないね。政府は2月25日に新型コロナウイルス対策の基本方針を発表したけれど、具体的な財政措置については説明がなかったので、昨日はその点についてや、検査体制の充実についての詳細な話が聞けるのかと期待してたんだけど、何も聞けなかったね。
彼 : しかも質問はあいも変わらず「事前通告」方式で予定調和のやり取りしかされておらず、最後は記者の質問を遮って逃げるように会見を打ち切った。
私 : 山本太郎が代表を務めるれいわ新選組は、2月26日に、国会の「休会」と、休会前に新型コロナウイルス対策に係る大規模な(兆円規模の!)緊急補正予算の成立を求める申し入れを行っている。つまり、2019年度の補正予算はすでに編成されてしまっており、現在審議中の予算案は4月1日以降のものであるから、今のこの緊急事態に対応する必要な予算を2019年度の第二次補正予算として緊急編成するべきだ、というものだね。その上、例のクルーズ船対応をした政府関係者が普通に国会や役所に出入りしているという例によってザル対応が改まってない状況だから、政治家に感染者が出る前に休会にするべきだと、いう要望だね。
彼 : こんな非常時に国会を休会にして大丈夫なのか?
私 : いや、国会内で感染者が発生してしまったらそれこそパニックになるだろう。しかも国会が休会することによって、その他の企業なども休業しやすくなるだろうし、とにかく今は感染の爆発的な拡大の防止に務めるべき時期だということだよね。とにかく今はみんな休んで下さい、政府はそのために財政出動をしますよ、という物質面精神面両面をケアした政策提案だね。休会中も緊急時には本会議を開くことは出来るし、今この時期に休会することによって、来年度予算案を次の参議院でじっくり審議することが可能となるのだから、れいわ新選組の提案は理に適(かな)っているよ。
彼 : 参議院で審議が可能になるってどういうこと?
私 : 衆議院で予算案が可決したあと、参議院は30日以内に議決しなければならないという縛りがある。衆議院で予算案を通してしまったあとにコロナ対策をしていたら、あっという間に30日経ってしまい、参議院で議論しなければならないさまざまな議案が議論されなくなってしまう可能性があるということだよ。
彼 : なるほど。
私 : れいわ新選組は、さらに休会が解けたあと、3月中に「暫定予算」を組み可決させ、本予算の可決は4月をまたぐことを容認してほしいと要求している。
彼 : まあ緊急時だからそれくらいのことしていいのかもね。とにかくちゃんと休業補償しないと、日本人はなかなか休めないというのが実情だからね。
私 : あと、この際だから、テレワークの拡充も同時に推進して行くべきだよね。また、2月27日に安倍首相が要請した小中高校を3月2日から臨時休校にする件の中に保育所が含まれていないのは、親の休業補償を打ち出す気がないからと捉えられても仕方がないよね。山本太郎がツイッター(現X)で指摘していたね。
彼 : ところで去年の消費増税の影響が指数として出たみたいだね。
私 : ああ、三橋貴明氏の『「新」経世済民新聞』によると、2019年の10月11月の景気動向指数は、先行指数も一致指数も両方とも落ち込んだらしい。しかも景気動向の方向性を示す指数である「一致DI ( diffusion indexes)」は、9つの経済指標すべてで改善がゼロ。三橋氏によると、すべてで改善がゼロということは、これまで次の5回しかなかったとのこと。
①91年のバブル崩壊期
②97年の増税時(デフレ突入期)
③2001年の小泉政権による緊縮財政時
④2008年のリーマンショック時
⑤2011年の東日本大震災時
そして今回の消費増税ということだね。
彼 : たった2%の増税でこんなことになってしまうのか? すごいな。
私 : 三橋氏によると、景気の下降局面で増税してしまったことが大きく影響してしまったのかもしれないとのこと。
彼 : まあでも、これで安倍首相や日銀の黒田総裁がよく言う「景気は緩やかに拡大している」という発言がまったくのウソだったことが証明されたね。
私 : また、2019年10-12月期の実質GDP成長率は、対前期比でマイナス1.6%、年率換算でマイナス6.3%だったということが明らかになった(3月9日、内閣府は実はマイナス7.1%だったと下方修正)!
彼 : 新型コロナウイルスの影響の前だから、明らかに消費税増税の影響だよね。
私 : しかも中身が深刻で、個人消費(民間最終消費支出)、住宅投資(民間住宅)、設備投資(民間企業設備)のいづれもが、年率換算で二桁減となっている(三橋貴明『数字から分かるアベショック(前半)』)。
つまり、民間の需要が壊滅的な状況になっているということだよ。
彼: 2014年の時と同じように、消費増税が日本経済に大打撃を与えたってわけか。
私 : 新型コロナウイルス感染症による経済的損失がこれから想定されるだけに、今のうちに去年の消費税増税が明らかな失政だったことをしっかり確認しておくことは重要だよね。
彼 : そういえば、きみは子どもがいたよね。やっぱり、休校かい?
私 : 3月2日から春休みまでね。残念なのは、娘は小学6年生なんだけど、卒業式も親無しで行うことになったことだよ。幼稚園を出たばかりの幼い頃から6年間お世話になった学校だからね、息子は中学卒業だけど中学の卒業式は親が出なくてもいいけど、小学校はやっぱり出たいよね。
彼 : そんなことになるなんて、やはり今、「みぞうゆう」の事態が進行してるんだと改めて思うよね。
私 : 今ごろそんな「腐臭(ふしゅう)」のするギャグを披露してどうする。まあたしかに、感染が世界の五大陸すべてに広がっている今、ぼくらが「戦争」並みの非常な事態に直面していることは間違いないね。
(2020年3月1日記す 2026年4月12日更新、再掲)