電脳文字対話 19(新型コロナとラスボス)

: きのう(5/18)、NHKラジオのニュースを聴いていたら、今年1~3月期の実質GDP成長率は対前期比マイナス0.9%、年率換算でマイナス3.4%と出たらしい。

: 思ったより悪くないね。

: そりゃ、前期が消費税増税の影響でマイナス7.1%だったからね、そこまで悪くなるはずはないよ。NHKはこの前期の数字とそれが消費増税によるものだということについては、いっさい触れていなかったけどね。

: 政府としてはそれは言ってもらっては困るだろう、さすが越前屋NHK、押さえるべきところがよく分かっている。しかし、個人消費、輸出、設備投資など主要項目で落ち込み、来期は緊急事態宣言の影響も出てくるからさらに厳しいだろうね。

: 4~6月期は、20%を越える戦後最大のマイナスを予測する声も出ているね。

 ところで、今日、日本のコロナ対策についてのあるネット記事(上久保誠人「安倍政権のコロナ対策に募る不信、問題の本質が『専門家会議』である理由」ダイヤモンド・オンライン)を読んだんだけど、この記事は、安倍政権の意思決定プロセスに問題があったと考えており、とくに専門家会議が「有事」を想定せずに「平時」と同じパターンで発足されたことに問題の本質がある、結論としては、政策決定システムの抜本的見直しを考えるべきだと。

: おもしろそうな記事じゃないか。

: いわく、各省庁に設置される「審議会」では、基本的に官僚が議題設定を行う権限をもっており、その議題設定の段階でだいたい政策立案の内容と道筋がついており、「専門家」は官僚がやってほしいことにお墨付きを与える役割をしてあげるだけだと。で、今回のコロナ対策の場合、専門家会議の議題設定を行っていたのは、厚労省・健康局結核感染症課の医系技官らしい。

: そんなこと初耳だぞ。ようやくラスボスの登場ってとこか。

: 彼らが主体となって、2月14日前後に、「PCR検査を抑制的に行い、医療崩壊を防ぎながら感染拡大が終息するのを待つ」という日本のコロナ対策の基本方針が決められる。その理由はふたつある。1つは、コロナが「指定感染症」になったこと。これによって陽性患者は全員入院になってしまうので検査を拡充してしまうと医療崩壊を起こしてしまう。2つめは、SARSやMERSを経験しなかった日本の感染症医療体制の脆弱性を考慮したためというものだ。

: つっこみどころ満載だな。まず、そういう一国の基本方針は、記者会見でリーダーがうちはこういう方針で行きます。その理由はこれこれです、って国民に向かって公表するのが筋じゃないの? 俺は安倍首相の口からPCR抑制で行きます、って話聞いた覚えないぞ。

: たしかにそうだよね。日本の場合、PCR検査抑制で行きますって話はほとんど表に出てこず(それは文書で婉曲表現でなされる)、それでいて、そのあと、いつのまにかクラスター対策で行きます、って「えっ? いつ、誰が決めたの?」って感じだったもんね。

: 北朝鮮とやってることは変わらないじゃないか。国民に知らせず権力者が(金正恩か、官僚かが違うだけ)勝手にいろんなこと決めてるって。

: そもそも医療崩壊怖いのであれば、「指定感染症」からはずす努力するとか、SARS、MERS経験した台湾や韓国からいろいろ学ばせてもらうとか、発熱外来作るとか、軽症者用の宿泊施設作るとか、PCR検査用の試薬を自国で生産する手筈を整えるとか、そういったことをほとんどせずに、PCR拡充の話がでるたびに「医療崩壊ガー!」ってバカのひとつ覚えみたいに繰り返す、という異常な状態が長く続いたよね。

: まあ、それが結局「有事」の体制でなかったってことなんじゃないの?

: 少なくとも、学校休校を要請した2月27日の段階ではそれなりに「有事」だということは分かっていたはずだから、長いあいだ検査拡充のための努力もせずに検査を抑制してきたことは意味がわからない。

: それはきみが性善説に立っているから意味がわからないんだよ。

: どういう意味だい?

: つまり、日本政府は本当にバカなのではなく、バカを装って有事に平時っぽいことばかりして、意図的に病院や経済を疲弊させるようなことをしているのではないかということだ。

: まあ、たしかにそういう可能性も否定はできないけどね。あの加藤厚労大臣の「誤解」発言などは、あまりにもありえなすぎて、そういう「性悪説」を信じたくなるような、驚くべき発言だったね。あの、いつも政府寄りの石原良純がテレビで激怒していたくらいだからね。

: ところで、ストレス解消のために最近はなにかやってるかい?

: このあいだ、テレビでCOVERSっていう歌番組を見たよ。

: ああ、リリー・フランキーが司会やってる、アーティストがカバー曲ばっかり歌う番組だよね。

: それに、ROOTS66っていう、1966年生まれのアーティストばかり集まって結成したグループが出ていて、ジュリーの「勝手にしやがれ」を歌っていて、見てて楽しかったよ。

: それ、俺も見ていたけど、スガシカオ、トータス松本、田島貴男なんかが出ていて、豪華なメンバーだったね。ただ、一番はじっこにクレージーケンバンドの横山さんがいたようだったけど、意外と若いんだね。

: それは「SPARKS GO GO」の八熊慎一さんだよ、帽子のかたちが似ているとみんな一緒に見えるんだよ(笑) あと、横山剣さんは60年生まれ、6才しか違わないよ。

: イイね!



(2020年5月19日記す  2026年4月18日更新、再掲)

2026年04月18日