電脳文字対話 24( note と一月万冊)

: いやあ、久しぶり。

: ほんとうに久しぶりだね。

: 最近、君は note とかいうサイトに論文のようなものを投稿してたけど、急にまたどうしたんだい?

: いや、別に深い意味はなく、このコロナ禍の生活が逼迫した苦しい時期に、少しでも収益化を図りつつ執筆活動のための環境を整えたい、という一心から、試しに有料で投稿してみたというわけさ。

: そうか。にしても、出版社に頼らずそういうことができるなんて、便利な世の中になったもんだね。

: ぼくもnoteについては最近知ったんだよ。最近よく視聴している、一月万冊というYou Tube番組に出てる烏賀陽弘道(うがや ひろみち)さんというジャーナリストが投稿していることからその存在を知って、ためしに投稿してみたら意外と簡単だったというわけさ(烏賀陽さんの原発記事はお奨めです)。

: ああ、あの番組ね。清水有高さんと平田悠貴さんが主宰していて、ゲストに烏賀陽さんとか安冨歩さん、斎藤章さん、今一生さん、本間龍さんとかが出演して、時事問題から政治、経済、社会問題などについて議論する、コロナ禍に突出した存在感を放ち続けている番組の一つだよね。

: もちろんぼくはダースレイダーさん、プチ鹿島さんたちのヒルカラナンデスも見てるけど、この一月万冊の最近のその仕事量の多さ(1日に4、5本)、内容の充実化ぶりなど、忖度しない姿勢の一貫性など、凄いものがあるね。

: とくに清水さん、働きすぎてぶっ倒れないように気をつけてもらいたいところだね。

: 清水さんの突出しているところは、やっぱりあの計算能力の異常な高さと、ネットを使った検索能力の高さだとぼくは個人的に思っている。本来ならばもうちょっとゆっくり時間をかけて調べるようなことをあっという間に番組の時間内にやってのけたりすることがしばしばあるけど、あれなど誰にでもできることじゃない。また、ゲストが何か専門的なことについて喋り始めると、清水さんはすぐに検索して、「それ、今はこうなってますよ」と逆に新しい知識をすぐに提供してくれたりする。無意識なんだろうけど、コンピュータの検索・分類機能をうまく使うことによって人間の悟性能力を拡張するという、本来そうあるべきコンピュータの使いかたを地でおこなっている感じがするね。

: 本来ならば、メディアの人間がそれをやるべきなんじゃないか。

: やる能力があっても忖度が働くと、できることができなくなってしまうんだろうね。

: でも、ダースさんも言ってたけど、地道に頑張ってる記者さんもいることはいるからね。

: もちろん、個別の記事では優れたものもあるし、それはそうだよね。しかしそれにしても一月万冊の突出ぶりは凄い。毎日数人のゲストと動画を撮るのだから、まず企画・構成の段階から大変だし、それから各ゲストの予定を聞いて調整した上での撮影だからね、半端ない仕事量だと思うよ。個人的には、安冨先生のアカデミックネタが好きなんだけど、あんまり視聴回数が稼げないみたいだね。でも、ぼくは視聴回数がすべてはないと思うし、一部のコアな視聴者のためにもアカデミックネタは定期的に続けてほしいと思っています。安冨さん、清水さん、どうぞお願いします。

: 清水さんなんかは、コロナ禍で、君子豹変したよい例だろうね。

: まあ、彼のいう「want to」をただひたすら推し進めただけの話なのかもしれないけどね。

: なんだいその「want to」って?

: 「本当にやりたいこと」の意味なんだけど、君はトゥイステッド・シスターの「I wanna rock」というミュージックビデオを見るといいよ。烏賀陽さんがツイッターでつぶやいていたけど、いま見るといろいろと学ぶところがあるし、だいいち面白い!

: たしかに、ぐうたらな俺にはコーチングよりロックから学ぶほうが性に合ってるかもね。





(2021年3月13日記す  2026年4月20日更新、再掲)

2026年04月22日